マンション投資
(写真=PIXTA)

不動産投資を始めた人達から、「予想以上に金がかかる」、「こんなはずじゃなかった」というような声を聞くことがある。いわゆる思わぬ費用が発生したという状態だ。実はこの思わぬ費用のほとんどは、投資判断を行う際に見込んでおくべき費用だ。そこで今回は投資家としてあらかじめ見込んでおくべき費用について紹介する。


経常的に発生する費用とは

経常的に発生する費用とは、投資用マンションを保有したときの①土地建物の固定資産税・都市計画税、②建物の損害保険料、③管理費(共用部の維持費、修繕積立金)、④管理会社への管理委託料、⑤借入金の元利返済、である。これらは購入前に金額を知ることが可能であり、購入後も大きく変動することはない。


経常的に発生しない費用とは

経常的に発生しない費用としては、⑥修繕費用、⑦入居者募集費用、⑧オーナー負担分の原状回復費用、⑨空室損失がある。

⑥の修繕費については、例えば専有部の給湯器が壊れた時にオーナーが負担するような修繕費用であり、いわゆる共用部の大規模修繕のための修繕積立金とは異なる費用だ。ここで経常的に発生しない費用の性質であるが、⑥の修繕費は借家人が入居中に発生する費用であるが、⑦~⑨にかけては借家人が退去してしまった時に発生する費用だ。実はこの⑦~⑨の費用が意外と大きいのだ。