翻訳アプリ
(写真=PIXTA)

中国人観光客らによる“爆買い”がニュースになるなど、ここ数年、日本を訪れる外国人観光客(インバウンド)は増加の一途だ。2014年の訪日外国人観光客は過去最高の1340万人(前年比29.4%増)で、消費総額は2兆278億円(前年比43.1%増)を突破した。日本人が国内旅行で消費する金額は1人当り4万7000円であるのに対し、外国人は約11万2000円と2倍以上だ(日本政府観光局統計)。


進化する多言語翻訳サービス

訪日外国人の多くはコミュニケーションの問題に悩むことから、外国人との円滑な会話を可能にする翻訳サービスが生まれている。

NTTドコモは音声翻訳サービス「ドコモはなして翻訳 ? Jspeak」を展開。スマートフォンに向かって話しかけるだけで、外国語に自動変換される。日本語、外国語を話す2人が会話する際も、それぞれスマホに話しかければ、通訳がいるかのようにお互いの母国語で会話ができるというわけだ。

「SmartTrip」はスマホに向かって話した言葉を外国語に自動変換してくれる「音声翻訳」に加え、オペレーターに電話をつないでの電話通訳も提供している。音声翻訳は無料だが、電話通訳は通訳料1分150円かかる。提供しているのは昭文社とアシストオール。

モバイル端末やパソコンと通訳オペレーターをつなぐ多言語通訳サービスが「V-CUBE トランスレーター」。ブイキューブ提供。訪れた観光客の言語に合わせて、遠隔からオペレーターによる通訳を24時間利用できる。基本料金は月額5000円で、利用料が別途かかる。