急激なドル高、新興市場の景気減速、相次ぐ株価の暴騰と暴落——。投資家にとって先行きの見えにくい状況が続いている中、今年の国際経済成長は2009年以来最も不安定だといわれている。

CNNマネーなどが実施したアンケートでは、3分の1の投資家が「新たな金融危機の可能性を懸念している」と回答した。

こうした不透明で一触即発的な経済市場の影響を受けにくい16銘柄を、米モルガン・スタンレーが発表した。すべて「経済成長速度が予想を下回る場合でも、負け株にはならない」とお墨付きの有望株だ。

1.Google YTD(1年前との比較) +28% NASDQ:GOOGL

世界最大の検索エンジンGoogle および動画サイトYouTubeを運営。その莫大な広告収入力でモルガン・スタンレーに「オンラインと世界の最高峰」といわしめるデジタル業界の“真の勝者”。

2.Facebook YTD +21% NASDAQ:FB

世界最大のソーシャルネットワーク。スタンレーは「将来的に高騰する可能性をふんだんに秘めている」と高く評価。無料動画共有サイトInstagram とスマホ向けインスタントメッセンジャーアプリケーションWhatsAppも注目株だ。

3.Salesforce.com YTD +27% NYSE:CRM

米クーポンサイトRetail Me Notが運営するクラウドコンピューティングを利用したマーケット・リサーチサービス。モルガン・スタンレーは「今後数年にわたり巨額のキャッシュを生み出す」と太鼓判。

4. アンダー・アーマー YTD +43% NYSE:UA

米スポーツウェアメーカー。スポーツとファッションを統合させた革命的な商品ラインで国際的に人気に火がつき、今年に入って株価が44%急上昇という驚異的な伸びをみせている。モルガン・スタンレーは「今後数年で売上げが20%増加しさらに勢いがつく」と予想している。