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(写真=ZUU online編集部)

過去に起きた経済事件について学ぶのに役立つのが映画だ。特に最近は米国では(濃淡はあれど)実際に起きた事件を題材にとった作品が増えている。


FBIによる巧妙なおとり捜査で大規模な汚職事件暴く

——『アメリカン・ハッスル』(米国公開2013年)

1970年代後半のアメリカで起きた“アブスキャム事件”を題材にしたサスペンス映画が、『アメリカン・ハッスル』(American Hustle)だ。日本では14年に公開されている。主演はクリスチャン・ベール、ジェニファー・ローレンス、監督はデヴィッド・O・ラッセルだ。

ある詐欺師を逮捕したFBI捜査官が司法取引で捜査に協力させ、巧妙なおとり捜査によってカジノの利権にからんだ大物汚職政治家たちを逮捕していく。アブスキャム事件では、アラブの大富豪経営の架空の投資会社をFBIがでっち上げ、政治家に贈賄を持ちかける。

ベールが演じたアーヴィンのモデルは実在の詐欺師メル・ワインバーグで、6歳のころから詐欺行為を働いていたという。アブスキャム事件後は詐欺から足を洗い、ルイ・ヴィトンで偽物を見分ける仕事に携わっていたそうだ。ベールは、自宅にワインバーグを招いて一緒に3日間過ごし、役づくりの参考にしたという。

悪徳企業と政治家の癒着はいずこも同じなのだろうが、日本ではありえない捜査手法に驚かされるし、登場人物たちのコミカルなやりとりが楽しい。第86回アカデミー賞で作品賞・監督賞など10部門でノミネートされている。


シングルマザーが大企業を環境問題で提訴、多額の賠償金を勝ち取る

——『エリン・ブロコビッチ』(日米公開とも2000年)

正式な法律教育を受けていないにも関わらず、1993年に大手企業PG&Eを相手取って訴訟を起こし、3億3300万ドルの和解金を勝ち取った実在の女性の活躍を描いた本作『エリン・ブロコビッチ』(Erin Brockovich)。同社は工場敷地内に六価クロム溶液を10年以上大量に垂れ流していた。地域の地下水は汚染され、周辺住民に健康被害が多発した問題。巨額の公害賠償金支払いの最初のケースになっ

学なし、職なし、子供3人というシングルマザーを演じたのはジュリア・ロバーツ。主人公の肝っ玉の強さと行動力にはただただ脱帽だ。実在のブロコビッチは1981年にミス・パシフィック・コーストに選ばれるほどの美人だったようで、本作にもカメオ出演している。主演のジュリア・ロバーツはアカデミー主演女優賞、ゴールデンまたエリン本人もウェイトレス役でカメオ出演している。監督はスティーブン・ソダーバーグ。