「相場の福の神」が薦めるのは1日30分のデイトレ
株式投資の中でもさらに具体的な投資法を指南してくれたのは「相場の福の神」藤本氏。藤本氏が唱えるのは「1日30分のデイトレード」である。
朝起きた後、日経新聞を読みそこから悪材料が掲載されている株式を買い、好材料が掲載されている銘柄を空売りする。ここに13分をかける。そして日中、「利食いと損切り」を繰り返すのである。朝、日経新聞を見てピンとこなかったら取引をしなければいいというが「週2~3回は何かありますよ」と藤本氏。
この投資法のポイントは夕方17分に反省の時間を設けることにある。何が悪かったか、なぜ損をしたのか、当初の予想が悪かったのかどうなのか、どのような記事だと当たる傾向にあるのかなどを記録する。そうするとだいたい傾向が見えてくる。こうしてデイトレの練習を繰り返すうちに必ず腕は上達してくるという。「これを10日、20日続けてもダメという人は才能がないということでしょう」(藤本氏)
投資額については、負けているときは金額を減らし、うまくいったときに増やす方がよいという。スランプのときに取引高を増やすと失敗しやすい。初心者に中長期投資をおすすめしない理由は先を読むのは難しいからである。また海外株も薦めない。情報を得にくいためである。
独身サラリーマンの投資は?
次に「②30代前半、独身、サラリーマン、投資資金:100万円」のパターンを想定してもらった。こちらは投資資金が①と同じであるが、1年間という期間を取っ払った形である。藤本氏については①と同じ回答で、個別銘柄の「1日30分のデイトレ」を薦める。
藤本氏と同じように短期取引を薦めるのは伊藤氏。「日経平均連動型の投信40万、J-REIT30万、米国株投信30万円で運用してみてはどうか」とし、この投資方針だとボラティリティ(価格の変動)がある程度高いため、長期よりは短期で、目標を決めてそれ以上利益が出たら売却ということも考えてみてもよい。「日銀の金融緩和も継続中で、短期的には十分利益が出る国々と考えられる」(伊藤氏)。さらに運用経験者であれば、自動車関連や小売り関連などの個別株を物色し保有するとよい。
清水氏については、「結婚や子供にお金がかかる時に株式投資で利益が上がっていればいいので、成長性の高い企業に投資をしておく」と長期投資を薦める。購入はもちろん、NISAでとのこと。木村氏は①と同じで80万円は貯金という姿勢で、残り20万円から純金積み立てを月3000円~1万円程度で実施することを提案した。
【 「福の神」やFPに聞く② 】に続く。 (ZUU online 編集部)
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