【アジア人富裕層とコミュニケーションを取る心得と下準備】

次に人々との接し方についてですが、お客さん、友人を問わずまずは好きなお友達(または恋人)を見つけることができればほぼ大丈夫だと言えるのではないでしょうか?私のお客さんはいわゆる超富裕層と言われる人達ですが、基本的に皆さん尊敬できて大好きな人達であるというのが前提です。そういった人達に自分自身がどの様な面白い話、サービスを提供でき、逆に彼ら自身が専門性を持っている分野にどれだけ関心が示せて、価値があるヤツだと思ってもらわなければなりません。それは相手が大好きな友達や恋人でも同じことでしょう。こういったことは万国共通といったところでしょうし、語学力が低いからそんな深い関係をつくるのは難しいのでは?という疑問についてはそうかもしれませんが、早くそれに気づくに越したことはないというのが私の意見です。

あと常に美味いもの、美味い店を自分のお金で自分の舌を使って経験しておくことは、誰にでもあまねく通用すると思います。特にこちらの富裕層については日本食に対してはお金を惜しまない人々が多いため、有効なコミュニケーションツールだと思います。日本に美味いものを食べることを主目的で旅行するアジアのお金持ちは極めて多く、いつも銀座のどこどこの寿司屋は予約がとれなかったとか、あのミシュラン3つ星の京都の料亭に行ったことはあるか?と言ったことを聞かれます。私もシンガポールにある日本料理屋はもちろんイタリアン、フレンチなど話題に上りそうなところは常に足を運ぶよう心がけています。食という分野は唯一、老若男女を問わず超お金持ちと我々が接点を持ち得る話題であることが多いため、美味しいお酒というテーマも加えて知っておくようにするのは大事かもしれません。

By N.S

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