レバレッジ型ETFは短期志向の強い投資家向き

メディアで取り上げられる機会も増え今後も利用者の増加が見込まれるレバレッジ型ETFは、短期もしくは超短期の投機性が高い金融商品だということを理解したうえで上手に利用すれば便利なツールだ。空売りを利用しない普通の投資家の場合は、数週間以内に株価が上昇しそうになければ一旦売却して下がったところで再び投資するなど、こまめな対応が望ましい。

ありがちな誤解は「ずっと持っていればいつか株価が上がったときに2倍儲かるだろう」というものだ。残念ながら足元のように2万円手前でもみあっている間も「下手な売買」を日々繰り返している。念のためもう一度述べるが長期保有には適さないので、「NISA口座で非課税な5年間持ち続けよう」という使い方はお勧めできない。

井出真吾
ニッセイ基礎研究所 経済研究部 チーフ株式ストラテジスト

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