先週発表された主な経済指標
特に重要な経済指標発表はありません。
今後発表される主な経済指標
◆1月1日 中国製造業PMI 12月 市場予想 49.8 前月 49.6
政府発表の12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が日本時間2016年1月1日の10時に発表される予定です。市場では49.8と11月から小幅に改善すると予想されています。特に重要な経済指標発表はありません。
マーケットビュー
◆中国株 材料難で揉み合いが継続か 中国製造業PMIに注目
先週の本土市場で上海総合指数は週間で1.4%高と続伸しました。上海総合指数は中央経済工作会議での政策期待から買いが先行したものの、その後は材料に乏しく揉み合う展開となりました。
こうしたなか保険会社による出資が多い上場企業の情報開示強化といった方針を受けて利益確定売りに押され節目の3,600ポイントを割り込む場面もみられましたが、国務院による国税及び地方税の税金改革案が好感され結局、上海総合指数は3,600ポイントを回復して取引を終えています。
先週の香港市場でハンセン指数は週間で1.8%高と反発しました。中国 の中央経済工作会議での政策期待からハンセン指数も買いが先行しました。その後はクリスマス休暇を前に手控えムードが強まったものの、米国株の上昇や原油価格の持ち直しが支援材料となりじり高となりました。結局ハンセン指数は節目の2万2000ポイントを回復しています。
今週中国市場では、手掛かりになるような大きなテーマが見当たらず、先週本土市場と香港市場共に1%超上昇したこともあり、利益確定売りに押されるスタートとなりそうです。
但し、先週水曜日に凍結された新規株式公開(IPO)の申請資金が今週の月曜日から解除され、取引が閑散だった状況が和らぎそうで、下げ一巡後は「掉尾の一振」を期待したいところです。
こうしたなか、中国の全人代常務委員会が昨日(27日)に、来年の1月1日に一人っ子政策廃止することを決定したことを受けて、中国ベビー用品大手の好孩子国際HD(グッドベイビー・インターナショナル、1086)や粉ミルク関連の雅士利国際(ヤシリ・インターナショナル・ホールディングス、1230)などの恩恵を受けやすいとみられる銘柄が物色されるかもしれません。
また、今週の金曜日(1月1日)に中国の製造業PMIの発表が予定されていますが、1日は中国市場と香港市場はともに休場となります。
林宇川(TonyLin)
マネックス証券
フィナンシャル・インテリジェンス部
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