(写真=リフォーム産業新聞)
(写真=リフォーム産業新聞)

ユーザーに最も好まれるインテリアの雰囲気は「塩系」―――。自宅の改装や模様替え写真が100万枚以上紹介されているウェブサービス「RoomClip(ルームクリップ)」は、ユーザーから投稿されたこれらの写真を分析し、2015年に話題となったインテリアのキーワードベスト10を発表した。今、最も旬なインテリアキーワードは「塩系インテリア」だった。

足場板や流木が評判

塩系とは何か。ルームクリップを運営するTunnel(東京都文京区)の川本太郎執行役員は「白やグレーの淡いトーンのベーシックなアイテムを選び、部屋の余白にお気に入りの雑貨やドライフラワーを少々という感じ。引き算のインテリア」と話す。人気のアイテムは薄目の色合いの「足場板」や色素が薄い植物「エアプランツ」、飾り気のない「流木」など。

薄めのトーンのアイテムを組み合わせて、飾らず、かつ生活感も希薄というのが「塩系」インテリア。「断捨離や『持たない暮らし』『ミニマリスト』といった言葉に象徴されるような、本当に必要なもの以外は手放していくという流れが背景にある」(川本執行役員)

また、ニューヨークから発信され日本でもブームとなったファッションキーワード「ノームコア」(究極の普通)も関係があると分析する。

買うから作るへ

そして2位は「DIY」。ルームクリップはユーザー自身が自宅の改装や模様替えを写真に撮って投稿するサービスだが、「DIY」した部屋の画像が圧倒的に増えてきているという。ものを買って家に置くのではなく、自分で作る、既存のものをカスタムするという流れが際立ってきている。

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シールが付いている壁紙を使ったインテリアコーディネートが急増している。中でも好評なのがレンガ柄とチョークで描けるリメイクシート。100円均一のショップでも買える手頃なアイテムもあり、若い女性を中心に部屋のDIY張り替えが人気。最近はキッチンの吊り戸棚や換気扇のフード、冷蔵庫、家電などあらゆるものをリメイクするのがブーム。

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リフォーム事業者にもこのようなテイストを取り入れたプランニングが増えていきそうだ。