マイナス金利政策がスタートし、小売店で早くも「たんす貯金」に備えて金庫を買い求める客が増えているという。実際に個人の預金に影響が出るわけではないにしても、これを機に低金利の銀行離れが進むことも。個人から企業へ波及すれば、関連銘柄もより広がりそうだ。
いち早くマイナス金利に反応した銘柄が、金庫メーカーの日本アイ・エス・ケイ <7986> 。導入決定直後の1月29日後場から人気化し、これまで株価は一時従来比1.6倍に値上がりした。会社側は「マイナス金利との関係は定かでないが、確かに足元の売上は例年と比べ増えている」(鋼製品事業部)と話す。
もともと昨年10月に始まったマイナンバー(社会保障・税番号)制度により「セキュリティーを強化したい法人が増えた」(イトーキ<7972>)ことで、金庫の販売は堅調だ。そこへきて今度はマイナス金利の恩恵。まさかという気もするが、18日には満期5年の国債の平均落札利回りが初めてマイナスとなる異例の事態も発生。同政策の威力は計り知れず、驚きの金庫特需もあり得ないとは言い切れない。
関連銘柄としては、小型軽量のくろがね工作所 <7997> をマーク。岡村製作所 <7994> も注目したい。(2月19日株式新聞掲載記事)
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