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(写真=PIXTA)

バフェットの投資手法とは 市場崩壊時には割安株を大量買い

ケタ違いの資産を築いたバフェット氏の株式投資はどのような投資手法なのでしょうか?一言で言うと「良いものを安く買ってずっと保有する」だけです。

具体的には、徹底した「ファンダメンタルズ分析」を行います。ファンダメンタルズ分析とは、企業の本質的な価値を分析すること。企業の収益力、成長性、資産、配当などの資本還元を長期間にわたって調べます。

株価が本質的価値に対して割安だと思える銘柄に投資するだけ。これは「バリュー投資」(割安株投資)と呼ばれる手法です。バフェット氏が学んだのは、『バリュー投資の父』と言われる経済学者の故ベンジャミン・グレアム氏(1894-1976)です。

グレアム氏は「本質的価値は事実によって決まる価値である」と、徹底したファンダメンタルズ分析を教え込みました。バフェット氏の言う「バリュー株」とは、単にPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などが低い銘柄でなく、安定したキャッシュフローを生み出すビジネスモデルを持っており、安定して儲けている銘柄です。(なおこのPERもPBRも低いほど割安な銘柄といえる代表的な指標です)。

割安時に買った本質的価値の高い銘柄を長期にわたって保有します。

そしてバフェット氏は、割安株をリーマンショックのように株価が大きく下がった時に大量に買います。事前にファンダメンタルズ分析でめぼしい銘柄を見つけておき、これらが割安になるまでじっと待つ。その忍耐力もバフェット氏の真骨頂と言えるでしょう。

「自らが理解できないビジネスモデルの企業には投資しない」

「最高のタイミングで買った銘柄は死ぬまで手放す必要はない」と、資産の核となる銘柄を『永久保有銘柄』と名づけています。

『永久保有銘柄』とは、たとえばコカ・コーラのように、参入障壁が高い業界で独占的なシェアを有し、安定的なキャッシュフローを生み出す企業で、かつ連続増配や自社株買いにて資本を株主に継続的に還元している銘柄です。コカ・コーラの配当利回りは2016年4月15日現在、3%を超えています。そして54年連続増配している株主還元に積極的な企業です。ちなみにバフェット氏はお酒を飲まず、コーラを1日6本飲んでいるという話もあります。

あまり多くの銘柄に分散させず集中投資することも特徴です。運用資産額が大きくなってからは保有銘柄数も増えましたが、それでも運用資産額に対しての保有銘柄数が非常に少ないのが特徴です。

バフェット氏には「自らが理解できないビジネスモデルの企業には投資しない」という哲学があります。従って製造業やサービス業の企業が大半です。決してニューエコノミーの大化け株で資産を作った訳ではありません。

自身が会長兼CEOを勤める世界最大の持ち株会社バークシャー・ハサウェイは、実質バフェット氏の投資ファンドとされます。米国ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しているため、四半期ごとにポートフォリオが公開されます。

2015年12月末時点の主な保有銘柄には、大手銀行のウェルズ・ファーゴ、食品のクラフト・ハインツ、飲料のコカ・コーラ、クラウドのIBM、クレジットカードのアメリカン・エクスプレスなどがあります。誰でも知っている米国の大手企業ばかりです。バークシャーの運用資産総額は1,318億ドル(約14.5兆円)ですが、上位5社だけでその67%を占めています。