ワイン好きの「一流」たち
辻本憲三氏(カプコン代表取締役CEO)
ナパバレーにワイナリーを建造
1980 年代にアメリカに出張した際に、ワインに出合った辻本氏。好きが嵩じて、ワイナリー「ケンゾー・エステイト」をアメリカに造ってしまうほど。「ゲームもワインも生活必需品ではない。だからこそいい加減なものは売れない。世界一を目指さないと」との言葉どおり、今では一流のレストランに納められるほどのワインとなった。
三木谷浩史氏(楽天会長兼社長)
名誉ソムリエの称号を持つ
国内でワインの普及に取り組む日本ソムリエ協会が、毎年ワイン好きの著名人を表彰している「ソムリエ・ドヌール(名誉ソムリエ)」。2009 年にこの称号を授与されたのは、楽天の三木谷社長。MBA 取得のためハーバードへ留学していたときにワインに出合い、以来その魅力の虜になったとのこと。
前澤友作氏(スタートトゥデイ代表取締役)
7,000本収納できるカーヴが自宅に
ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」で成功を収めた前澤氏は、コレクションマニアとしても知られる。ワインに関しても同様で、自宅の地下にカーヴ(ワイン貯蔵庫)を増築したほどだ。その規模は最大で7,000 本を収めることができるとのこと。I T 企業の社長らしく、買ったワインはすべてデータベースで管理しているそうだ。
中田英寿氏(元サッカー選手)
オリジナルワインをプロデュース
イタリアで活躍した元サッカー選手の中田氏は、やはりワインを愛好。イタリア滞在中にエミリア・ロマーニャ州で伝統的に作られる発泡ワイン「ランブルスコ」に惚れ込み、「Bacio」(キス)と名付けて日本へ輸入。中田氏によると「ワインはスポーツでたとえるならサッカーのようなもの。一緒に世界中の人と盛り上がることができる」とのこと。
桑田真澄氏(元プロ野球選手)
ニュージーランドにてワインを共同制作
メジャーリーグ在籍中、右肘の手術を経験した桑田氏。健康のためにと1日1杯飲んでいたワインにすっかり夢中に。以来、産地を訪れるなどワインの見識を深めていった。とくに惚れ込んだのがニュージーランドのプロヴィダンスにあるワイナリー。自ら収穫や醸造を手伝いにいくほど。2010 年には、桑田氏オリジナルラベルのワインを発売した。
猪瀬 聖(ジャーナリスト)
1964 年、栃木県生まれ。日本ソムリエ協会認定シニアワインエキスパート。慶應義塾大学卒業。米コロンビア大学大学院(ジャーナリズム・スクール) 修士課程修了。日本経済新聞東京編集局生活情報部で消費者問題、女性と仕事、食、ライフスタイルなど幅広いテーマを取材。2004 年から08 年まで日本経済新聞ロサンゼルス支局長。著書に『仕事ができる人はなぜワインにはまるのか』(幻冬舎)など。
(取材・構成:西澤まどか)(『 The 21 online 』2016年3月号より)
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