第5位(15位) ジェフ・ベゾス(米国) 452億ドル

Amazon.com の共同創設者でありCEO、取締役会長、社長であるベゾス氏は、作家、教育者など多彩な顔を持っている。そんな彼が今関心を寄せているのは宇宙事業で、2016年4月に、彼の宇宙企業ブルー・オリジンは「ニュー・シェパード」ロケットで再利用離着陸実験に3回成功した。

第4位(2位) カルロス・スリム (メキシコ) 500億ドル

メキシコの実業家であるスリム氏は、ラテンアメリカの通信産業に多大な影響を持ち、2013年まで4年間世界長者番付のトップを守った実績がある。現在、ビジネスの第一線は退き、メキシコやラテンアメリカにおける教育・保健や社会福祉・雇用対策などの慈善事業に向けているという。

第3位(3位) ウォーレン・バフェット(米国) 608億ドル

世界4大投資家として有名なバフェット氏は、世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり、同社の会長兼CEOを務める。ウォールなどの金融街ではなく、地元ネブラスカ州オマハを中心に生活していることから、敬愛の念を込めた「オマハの賢人」との呼び名が広まった。毎年開催されるバークシャー・ハサウェイの株主総会には、氏の話を聞くために世界中から数万人にものぼる株主が参加しているという。

第2位(4位) アマンシオ・オルテガ (スペイン) 670億ドル

日本でも人気なファストファッションブランド「ZARA」の創業者である。ZARAの急成長は地元スペインでも話題になっていたが、オルテガ氏は常に控え目で、マスコミからのインタビューにもほとんど応じなかった。現在ZARAのCEOであるパブロ・イスラ氏も、「彼は2つの秀でた長所を持っている。それらは謙虚さと聞く能力である」と語っている。

第1位(1位) ビル・ゲイツ(米国) 750億ドル

1994年から2006年まで13年連続の世界一となるなど、大富豪といえばこの人だろう。マイクロソフト社の共同創業者兼元会長兼顧問のほか、ビル&メリンダ・ゲイツ財団共同創業者兼共同会長や、カスケード・インベストメント共同創業者兼CEO兼会長など、多くの役職を持つ一方、イギリス女王より名誉騎士号、早稲田大学及び立教大学より名誉博士号を贈られている。

2016年の特徴は、IT産業にかかわる人物の伸長が目立つことだ。アマゾンのジェフ・ベゾス氏は15位から5位へとランクを上げ、Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏も16位から6位に上がっている。

今回大幅に順位を上げたIT長者たちが来年以降もその順位にいるのか、ビジネストレンドに今後も注目だ。(ZUU online編集部)