どうなる?企業業績、どうなる?株式市場

5月の大型連休も終わりです。5/9(月)からは3月決算企業を中心に決算発表も再び本格化してきます。特に5/9~5/13の1週間は合計2,257社の企業が決算を発表する予定(5/6現在)になっており、業績の変化やそれに伴う株価の変動に十分な注意が必要です。

図3は日経平均株価とその予想EPSの推移を1枚のグラフにまとめたものです。日経平均採用銘柄は我が国を代表する企業で構成され、そのEPSの推移は上場企業の企業業績の方向感を示していると考えられます。

図にあるように予想EPSは低下傾向を辿っており企業の業績見通しが厳しくなっていることを裏付けています。決算発表が集中する5/9~5/13は多くの企業が、厳しい見通しを発表すると予想されますので、保有銘柄の動向には十分注意すべきであると考えられます。

もっとも、逆に考えれば、仮に5/16(月)頃までは予想EPSの低下が続いたとしても、5/17(火)頃には決算発表がおおむね一巡する予定です。この頃には株価も落ち着く可能性が高そうです。また、発表された収益の実績や予想をベースに投資判断が改められる銘柄も多いと考えられ、その時点で投資しても遅くはないという銘柄も多いと考えられます。

5/6(金)の株式市場をみると、雇用統計発表前で動意に乏しい中、決算発表を終え、好業績が確認された銘柄については、一部物色の対象になっているようです。今回の「日本株投資戦略」でご紹介した銘柄の活躍余地も大きいと考えられます。

表2:決算発表予定社数

図3:調整気味の日経平均株価と下落傾向の日経平均予想EPS(一株利益)

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

鈴木英之
SBI証券 投資調査部

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