R3、リナックス、GBCに続く大型プロジェクト

ブロックチェーン開発に向けた、このような金融機関や企業による共同作業は、今後ますます盛んになっていくと予想される。

世間から最も注目を浴びているR3は2014年、米FinTech企業、R3CEV LLCが立ち上げた国際ブロックチェーン・コンソーシアムだ。

英バークレイズ銀行、豪コモンウェルス銀行、米ゴールドマン・サックス、米JPモルガン・チェース、クレディ・スイスなど、国際色豊かな企業が続々と参加し、現在42社が加盟する最大規模の組織に成長した。

日本からはみずほ銀行や野村證券、三菱UFJフィナンシャル・グループなどが加盟している。

R3やJPモルガンは、一足先に設立されたリナックス・ファウンデーション(LINUX Foundation)によるブロックチェーン・フレーム開発プロジェクト、「Hyperledger」にも参加。

昨年12月からデジタル・アセット・ホールディングスを中心に、米アクセンチュア、米シスコ・システムズ、富士通、IBMを含むテクノロジー企業と、ロンドン証券取引所、ドイツ証券取引所、米ウェルス・ファーゴ、国際銀行間通信協会(SWIFT)など50社以上と共同で、フレームワーク開発に資金を当時ている。

そのほかドバイでも同様の目的で、「グローバル・ブロックチェーン・コミッティー(GBC)」が昨年9月から活動している。( FinTech online編集部

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