中国の大手金融機関とテクノロジー企業25社が提携し、「ファイナンシャル・ブロックチェーン・深セン・コンソーシアム(FBSC)」を結成した。

ファーウェイやテンセント・テクノロジーといった巨大企業6社をバックにひかえ、中国FinTechを本格的に起動させることで、国際水準への引き上げはもちろん、世界をリードするFinTech国へと成長させる狙いがあると見られる。

世界最大規模の市場を誇る中国だけに、すでに加熱中のFinTech産業で今後どのような勢力拡大を展開していくのか、非常に興味深い。

様々な可能性を多様な角度から検証

参加企業は安心証券(Essence Securities)、博時基金(Bosera Asset Management)、中国平安銀行(Ping An Bank)、招商銀行(China Merchants Bank)といった金融機関から、恒生電子股有限公司(HUNDSUN TECHNOLOGIES)、深市金科技股有限公司(SHENZHEN KINGDOM SCI-TECH)、ジェネシス・インフォメーション・テクノロジーなどの技術企業まで、中国を代表する25企業が勢ぞろい。

これらの企業に加え、中国平安保険(SINO SAFE GENERAL INSURANCE)やQIANHAIエクイティ・エクスチェンジを含む6社が支援を行う予定だ。

実行委員会の役割は、深セン・ファイナンシャル・インフォメーション・サービス・アソシエーションが担当する。

すでに2回のメンバー・カンファレンスが開催されており、資金調達や研究開発の方向性について、幅広い議論が繰り広げられたようだ。

各企業が多様なブロックチェーン・プロジェクトを請け負い、深セン証券通信(Shenzhen Securities Communication)と証券代行機関が共同で外部のブロックチェーン株式市場プラットフォームについて研究を進めるほか、ウィー銀行(Webank)がブロックチェーンを採用した基本的なプラットフォームやクラウドサービス、市場調査を行う。

ほかにもイーサリアムのウォレットに始まり、デジタル資産台帳に至るまで、様々な角度からブロックチェーン技術を研究し、独自のブロックチェーン構成に役立てようという意欲に満ちている。