(写真=PIXTA)
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LINEが遂に米国上場を果たした。米国での発行価格は32.84ドルであったが、初値はこれを約10ドル上回る42ドルとなった。15日に控えた日本上場の追い風となるか。期待が集まる。

米国市場では今年最大のIT企業上場

ついに米国上場を果たしたLINE。ニューヨーク市場では、発行価格を約10ドル上回る42ドルの初値がついた。EU離脱支持派が多数となった英国での国民投票を受け、ボラティリティの高いIT銘柄は一時売られる場面が多くなり、LINE側もこのように不安定な市場環境を勘案し仮条件発表を延期するなどしていた。だが市場心理は比較的早く改善した。LINEも上場直前になり、投資家の強い需要を見込んで仮条件を引き上げた。

盛り上がりを見せたLINE上場

米国市場では今年、IT銘柄のIPO実績が芳しくなかった。上場直後に株価が値下がりするケースが多かったのだ。この状況の中で今回LINEのIPOを迎えたわけだが、今年最大規模である上に初値が順調に発行価格を上回る結果となった。

またLINEの上場を記念し、ニューヨークのタイムズスクエアではセレモニーが実施された。更に街中をLINEの緑が彩り、公式キャラクターのブラウンやコニーが登場するなど大きな盛り上がりを見せている。日本上場においても投資家心理にプラスの影響を与えると考えられるのではないだろうか。