バランスシート融資でより多くの資金を循環

ブラックムーンを設立したのは、ロシア版Facebookといわれる「VK.COM」のヴァイス・プレジデント、イリヤ・ペレコプスキー氏と、露投資会社、FINAM Globalなどでファイナンシャル・ディレクターを務めた、経験豊富なオレーグ・セイダクCEO。スペインに本社を置くベンチャー投資会社、Flint Capitalの支援も受け、2014年からサービスを開始した。

レンディング・クラブに代表されるP2P融資とは異なり、ブラックムーンは「marketplace lending as a service (MPLaaS)」と形容される、バランスシート融資システムを採用。
バランスシート融資では、単なるP2P融資よりも、多くの融資金を循環させることが可能であるという点に着目したブラックムーンは、バランスシート融資者とP2Pを利用している投資家などを結びつける発想に至った。

「MPLaaSは投資家により多額の融資資金を調達できる」という点が、最大の特徴となっている。

現在は7カ国、5種類の通貨に対応しており、過去1週間だけでも74万4735ドル(約7700万円)の取引きを扱っている。

今後数か月以内の米国サービス開始に向け、着々と準備を進行中だ。( FinTech online編集部

【編集部のオススメ FinTech online記事 】
金融業界のビジネスパーソンはFinTechの進行に危機感を持たなければならない
「フィンテックは必ずしもハイテクばかりではない」みずほFG 山田執行役常務・CDIO
freee「本質的で価値あるものを生み出し、社会に、業界にインパクトを与える仕事を」
最新の手の平静脈認証「Verifast」開発、1秒認証で高セキュリティー
保険のFinTech「インステック」、シンガポールで本格始動