スポーツカーの中でもトップクラスの人気を誇る「日産 R35 型 GT‐R」。今夏には改良モデルが発売され、ますます注目が集まっている。車体価格が1000万円を超えるモデルもあり、富裕層にしか手を出せないと諦めモードの人もいるのではないだろうか。
しかし、マネープランをしっかり立てることができれば、高嶺の花に手が届く可能性も十分考えられる。今回は、筆者のもとにマネー相談に訪れたAさんを例に「R35 GT-R」を購入する際の注意点を紹介する。
頭金をいくらで見積もるべきか?
Aさんは、30代独身男性で年収600万円。「R35 GT-R」を購入するために積み上げた預金が1000万円ある。しかし、結婚等のライフイベントも控えており、マネープランをどのように組めば良いのか悩んでいるという。
ちなみに、自動車ローンの金利は預金金利と比べ通常高く設定されている。そのため、可能な限りローンは組まず、預金で購入するのが理想的だ。
しかしながら、病気など急な出来事に対応するための「生活資金」として最低1年分は確保しておきたい。それ以外にも「もしもの時」のお金として100万円ほどは必要だろう。
上記を踏まえ、購入費用として預金をいくらまで使えるか見積もってみよう。Aさんの預金が1000万円、生活費が月額25万円、「もしもの時」のお金100万円として計算すると。
1000万円 -(25万円 × 12か月)-100万円 = 600万円
預金全額をクルマの購入費用とするには無理があり、頭金として600万円まで使える計算となった。また、結婚など今後のライフプランに応じて必要となる資金もあるだろう。それらを除いて、頭金として使える金額を見積もっておきたい。