2016年夏、世界中を沸かせた「リオデジャネイロオリンピック2016」会場で、参加選手が着用していることで話題となったVisaの「指輪型ウェアラブル端末」が、一般消費者でも購入可能になる。
こうしたウェアラブル人気を受けて、英バークレイズが発表した「理想のウェアラブルランキング」では、Apple Watchに代表される腕時計型が最も人気だが、第4位が「犬の首輪」というユニークな結果がでている。
コンタクト決済加盟店ならどこでも利用可能な「NFC Ring」
リオオリンピック会場でお目見えした世界初の指輪型ウェラブルが、「NFC Ring」という名称で発売される。米国では53ドル(約5328円)、英国では39.99ポンド(約5301円)の価格で、現在はマクリアーのウェブサイトから予約販売を受付中だ。
米マクリアーによって設計されたNFC(近距離無線通信)決済リングで、オランダのITサービス企業ジェムアルト製のマイクロチップを搭載している。
ほかのコンタクトレス(非接触型)デバイス同様、リーダーにかざすだけで決済完了。最高水深50mの防水機能に加え、充電が一切不要という点も非常にポイントが高い。
「リーダーのかざす角度が若干難しい」との指摘もあるが、一足先に指輪型決済を体験するチャンスを得たオリンピック選手からは、「わざわざ財布を取りにいく手間が省ける」と大好評を得ていた。
昨年公開された試作モデルが、英アパレルブランド「House of Holland」との共作だけあって、ファッション性の高いシンプルな白と黒のデザインも嬉しい。
NFC Ring決済の取り扱い小売店も豊富で、通常のコンタクトレス決済加盟店ならどこでも利用できる。飲食店からスーパーマーケット、映画館からホテルまで、財布やカードを取りだすことなく、楽々決済が可能になる。