インターネット広告サービス大手 アイモバイル<6535>が10月27日に新規上場する。上場市場は、個人投資家に人気の高い東証マザーズ。主幹事はIPO狙いの個人投資家から人気が高いSBI証券だ。公募価格の仮条件は1220円~1320円と想定の1240円を上回るレン
ジで決まった。公募価格は10月18日に決定する。アイモバイルのIPOを掘り下げてみたい。
アイモバイルの事業内容
アイモバイルは、2007年に創業社長の田中俊彦氏によって「モバイル広告に改革を起こしたい」として設立されたまだ9期目の若い会社で、アドネットワーク分野ではパイオニアだ。2015年7月の主要販売先はセプテーニ17%、スマートフォン広告代理店のライブレボリューション14%、サイバーエージェント12%と大手ネット広告の代理店の比率が高い。
メイン事業は、広告主、及び、メディア双方の利益の最大化を支援するアドネットワーク関連事業で、収入はクリック課金型のシステム(広告主は広告がクリックされると広告費が発生、広告枠を提供するメディアはクリックに応じて広告収入が発生する仕組み)になっている。
2015年のインターネット広告市場規模は前年比10.2%増加の1兆594億円(2015年 日本の広告費、電通)、そのうちスマートフォン向け広告市場(同年)の市場規模は前年から22.2%増加し、4542億円に達する見込みとなっている(「2016年 スマートフォン広告市場動向調査 (CyberZ)」)。
アイモバイルはインターネット広告市場が本格的に成長を始めた2007年、設立時からPC向けアドネットワーク事業を展開して成長を遂げ、さらにPCからモバイル、またスマートフォンアプリにその市場規模が移るタイミングでも、それに合わせてスマートフォンアプリ向けのアドネットワークサービスを展開しておりトレンドの変化を掴み成長を遂げてきた。