スターバックスがチャットボットを利用した注文アプリ「マイ・スターバックス・バリスタ」の開発を発表した。
モバイルアプリで飛躍的に売上を伸ばしたスタバが、テクノロジーの導入を次の段階に押し進めることで、さらなる新境地を開拓に挑戦する。2021年までには世界各地で1万2000店舗の新規オープンも計画されており、今後も目を見はる快進撃が続きそうだ。
シュルツCEO「テクノロジーや革命が、成長やチャンスの幅を広げる」
12月7日に開催された投資家向けイベントで、ハワード・シュルツCEO、ケビン・ジョンソン社長は今後5年間にわたる成長戦略について語った。「マイ・スターバックス・バリスタ」は、そのプロジェクトの一環である。
イベント中に公開されたデモビデオでは、AI(人工知能)を屈指したバーチャル・バリスタが、高度なカスタマイズ注文に楽々対応。例えば「半分デカフェのマキアートアップサイドダウン(上下逆さま)。サイズはグランデ (470ml)。ミルク多めで」といった人間のスタッフでも混乱しそうな難なくこなし、会場を驚かせた。
「マイ・スターバックス」会員数は現在、世界各地で120万人を超えており、80万人がモバイル注文を利用している。バーチャル・バリスタの導入が、記録を更新することは間違いなさそうだ。本格的な導入は来年上旬を予定している。
欧米とならび中国市場にも力を入れているスタバは、中国で大人気のチャットアプリ「WeChat」とも提携。チャットを通してスタバの商品を贈りあえる「チャットギフト・サービス」開始も予定している。
1万2000店舗の新規オープン計画には、中国での5000店舗オープンも含まれる。消費者の需要に合わせてテクノロジーをたくみに利用した戦略が、スタバの快進撃に貢献していることは疑う余地がない。
シュルツCEOは「テクノロジーや革命を活かすことで、成長やチャンスの幅が広がる」とコメントしている。( FinTech online編集部 )
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