英ソフトウェア会社、Madgexが、「モバイルデバイスがどのように職探しに利用されているか」というテーマでサーベイを実施し、モバイル応募が意外と不人気であることがわかった。

全回答者が日常的にモバイルから職探しをしているにも関わらず、実際の応募はPCから行うなど、モバイルの普及はかならずしも消費者からの信頼と比例するわけではないようだ。

「使い勝手の悪さ」が応募者をPCに走らせる

サーベイでは、7割が「モバイルデバイスから求人応募をしたことがない」と回答。30%はなんと通勤中にモバイルで転職先を探し、日中にPCから応募するというパターンだ。夜間は様々なデバイスでの職探しが36%を超えるが、応募するのは12%だ。

モバイルでの応募に躊躇する利用として、3分の2が「PCほど簡単に手順が進まず、応募が完了するか、あるいはしているか不安である」点を挙げている。

モバイル応募の最大のストレス要因は、履歴書や必要事項を入力する際、通常のキーボードがなくて入力に時間を要すること。また多くの求人広告がモバイルデバイスに特化していないため、タスクバーやボタン、フォームの一部が、広告などにかくれてしまうといった不便さもある。

PCと比べて画面も小さく、細かい作業には不向きだ。苦労して仕上げた履歴書がバッテリー切れで消えてしまうといった、一気にやる気を喪失させるアクシデントも考えられる。
「モバイルデバイスはあくまで仕事探し専用」というジレンマを打ち砕くためには、求人側である企業が、モバイルショッピング同様、ユーザーが利用しやすい動作環境に改善していくことが必須となるだろう。

職探し時間は、2週間で合計2時間から4時間。そのほか1時間から2時間をリサーチに費やし、3時間から10時間かけて応募を完了するユーザーが多い。( FinTech online編集部

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