今年1月17日から20日にかけてスイスで開催される世界経済フォーラムの年次総会、Davos(ダボス会議)では、世界初の国際ブロックチェーン事業団体(GBBC)が注目を集めそうだ。
GBBCを共同設立するのは、米ブロックチェーン・スタートアップ、Bitfury Groupと米法律事務所、Covington。GBBCの活動をとおし、ブロックチェーン技術を学ぶためのフォーラムや、提携関係についての情報発信源としての役割を目指している。
ヴァヴィロフCEO「支援システムの確立はブロックチェーンの普及に必須」
Bitfury Groupは1月4日、自社ウェブサイト上でGBBCの設立を発表。世界中の一流企業とビジネスリーダーを一堂に集め、最新のブロックチェーン開発に関する情報を流通させる意図を明らかにした。
ブロックチェーン技術に秘められた革命の可能性を認識を広める目的で、次世代テクノロジーに興味をもっている企業に戦略アドバイスも行う予定だ。
2012年にサンフランシスコで設立されたBitfury Groupは、瞬く間に世界最大規模のプライベート・ブロックチェーン・インフラサービス企業に成長を遂げた。
一方ワシントンに拠点を置くCovingtonは、米国内の都市からロンドン、ブリュッセル、東京、北京、ソウルなど、世界の大都市で事業を展開する企業に法的なアドバイスを提供する大手国際法律事務所だ。
若干意外なことに、国際的規模でのブロックチェーン団体が結成されるのは今回が初となる。これまで各国・地域・企業といった規模で数々のブロックチェーン組織が生まれてきたが、GBBCのような幅広い容量と強力な基盤をもった組織が誕生することで、より広範囲な普及活動が広がると期待できる。
Bitfuryのヴァレリー・ヴァヴィロフCEOは、国際レベルでブロックチェーン技術を促進していくうえで、こうした支援システムの確立が欠かせない要素であると強調している。このまま順調にエコシステムが構築されていけば、ブロックチェーンの普及が一気に広がりを見せるはずだ。( FinTech online編集部 )
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