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大本命ブラジル優勝で熱い銘柄の買い方

日本時間7月5日午前5時にサッカーワールドカップ2014ブラジル大会 準々決勝 ブラジル対コロンビア戦がおこなわれ、ブラジルがコロンビアに2−1と競り勝ち12年ぶりとなる4強入りを果たしました。ブラジルはFIFAランキング3位。ワールドカップ出場回数19回、ワールドカップ優勝5回(1958年、1962年、1970年、1994年、2002年)を誇ります。因みに、6月10日、米金融大手のゴールドマン・サックスが、ブラジルがアルゼンチンを3-1で下して6度目の優勝を果たすと予想しています。優勝確率は、ブラジル48.5%、アルゼンチン14.1%、ドイツ11.4%としています。

大本命ブラジル優勝で熱い銘柄は何か?を記す前に、銘柄の投資方法からご紹介します。私たち日本人がブラジル関連銘柄を買うには、ブラジルの株式市場に株価指数に連動するETFで買う、ブラジル関連銘柄で構成される投資信託を買う、米国ニューヨーク市場に上場するADR(米国預託証券)を買う、の3つの方法があります。

以下、ブラジル関連で注目の高い個別銘柄、およびETFを紹介させて頂ければと思います。ブラジルのGDPは2004年以降、BRICsブームで急成長を続けていましたが、2008年のリーマンショックの後、低成長が続いてきました。輸出の20%を占める中国経済が鈍化し、鉄鉱石を始めとする資源の輸出が減少したためです。現在も輸出が依存する中国経済の回復が遅れており、鉄鉱石最大手ヴァーレなどの株価の動きは芳しくありません。一方で、ブラジル経済は生産労働人口の伸びと賃金の伸びのため、消費が伸びており、内需主導の経済成長が見られます。したがっていま投資をするとしたら、消費・内需銘柄か、あるいは、ブラジル株価指数全体に注目してみるのがよいのではないでしょうか。


熱い銘柄1:アンベブ

アンベブは、ラテンアメリカ最大のビールメーカー。アンベブは、1999年7月1日、ブラフマーとカンパーニャ・アンタークティカ・バウリスタのビールメーカー2社が合併して誕生しました。米国ニューヨーク市場に上場するADR(米国預託証券) ”Ambev S.A. (ABEV)” です。アンベブは、2014年第1四半期に同社が事業展開する全地域で販売した飲料が前年同期比6.9%増加し、42億9940万リットルとなったと発表しました。100リットル当たりの純売上は210.40レアルで、前年同期の194.70レアルから8.1%拡大しました。ブラジルでのビール販売が好調だと発表しています。ブラジルの生産労働人口の増加や賃金の増加が寄与し、ブラジルの内需は伸びており、消費は底堅く推移しています。今後もビールの消費は伸びていくことでしょう。ブラジルの個別株として、アンベブは今後も期待出来るのではないでしょうか。


熱い銘柄2:野村(NEXT FUNDS)ブラジル株式指数上場投信

ブラジル株式市場のベンチマークであるボベスパ指数に連動する上場投信として、例えば、野村証券が運用する(NEXT FUNDS)ブラジル株式指数上場投信〈 1325 〉が選択肢として挙げられます。東証に上場しているETFですので、外国株式口座開設など必要なく、日本株の個別銘柄と同じように売買することができます。売買単位は100株で、現在2万円程度から売買可能です。ブラジル経済にアクセスしやすい銘柄のひとつではないでしょうか。

2014年からブラジルのボベスパ指数は上昇しはじめました。政府の雇用政策により、失業率は10年前の12%超から現在5%台まで低下しています。また、毎年最低賃金が見直されるため実質所得も増加傾向にあります。失業率の低下と実質所得の増加により、消費は増加傾向にあります。内需中心の経済成長が期待できるようにブラジル経済は変化しています。(NEXT FUNDS)ブラジル株式指数上場投信は、2014年1月に160円に一時タッチしましたが、上昇し、6月30日現在、202円となっています。