先週の米国株式市場
―大統領就任式を前にダウ平均は続落―
◆先週の概況
先週の米国市場は、ダウ平均が週間で58ドル安と続落しました。20日に大統領就任式を控えるなか、週初から下げて始まったダウ平均は19日まで5日続落となりました。
就任式当日は企業の決算発表が良好だったこともあり、94ドル高と反発しています。
なお、16日はマーティン・ルーサーキングデーの祝日で休場でした。
米国株式市場バリュエーション
業種別リターン
ダウ平均採用銘柄 週間騰落率ランキング
◆上昇
ダウ平均を構成する30銘柄のうち19銘柄が上昇しました。プロクター・アンド・ギャンブル(PG)は業績見通しを引き上げたことが好感され、週間で4%超の大幅高となりました。
◆下落
金融株が売られゴールドマン・サックス(GS)が5%安、JPモルガン・チェース(JPM)が3.5%安とそれぞれ大きく下落しました。また、決算で市場予想以上に売上高が減少したゼネラル・エレクトリック(GE)も2.6%安となっています。
先週発表された主な経済指標
◆12月 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
18日に発表された米地区連銀経済報告(ベージュブック)では、大半の地域で引き続き緩慢なペースで拡大を続けたとの認識が示されました。労働市場は緩やかに改善し、物価上昇圧力がやや高まっていると分析されています。
今後発表される主な経済指標
◆12月 中古住宅販売件数 市場予想 550万件 前月 561万件
24日に12月の中古住宅販売件数が発表されます。11月の販売件数は9年9ヶ月ぶりの高水準で、住宅市場の好調が示唆されました。市場予想では12月分はやや販売件数が鈍ると予測されています。
益嶋裕
マネックス証券
フィナンシャル・インテリジェンス部
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