先月から始まった小売り企業を中心とした2月決算銘柄の第3四半期決算発表も終わりとなりました。百貨店のように衣料品の販売不振や訪日外国人の高額品の消費減速などが響き厳しい決算が目立つ企業もありましたが、東証1部上場企業でみると伸び率こそ低下したものの、昨年11月までの9カ月間累計では5%程度の増益を確保しています。
こうしたなか最高益更新が予想される銘柄も少なからずみられます。そこで今回はそうした最高益更新銘柄のなかから第3四半期の営業利益の伸びが通期予想の伸びを上回っている銘柄をピックアップしてみました。
例えばしまむら <8227> では通期で16%近い伸びを見込む通期予想に対して第3四半期実績が3割近い増益となっているほか、ニトリホールディングス <9843> でも第3四半期の実績が通期予想を大きく上回る伸びとなっています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券
シニア・マーケットアナリスト
【関連リンク】
・
調整一巡 トランプラリー第二幕のスタートへ 後講釈と後知恵バイアス
・
第14回 波乱含みの2017年の不動産市場
・
【決算メモ】 エービーシー・マート(2670)
・
雇用統計直前レポート~米国市場の変化の兆しとは~
・
先週の米国株式市場-大統領就任式を前にダウ平均は続落-