ロンドンFinTechスタートアップ、Trading.co.ukがトレード用アプリ「トランプ・モニター」のサービスを開始する。

ドナルド・トランプ大統領のTwitter投稿を逐一監視し、株式市場に影響を与える言動があれば警告を発してくれるというユニークかつ実用的なアプリだ。

最先端のテクノロジーを屈指した影響分析ツール

ロイターの報道によると、AI(人工知能)技術を採用した「トランプ・モニター」は、トランプ大統領のTwitterをフォローし、株価を上下させる可能性のある投稿をいち早くユーザーに通知する。

米選挙選以来、トランプ大統領のTwitterを注意深く見守っているファンドマネージャーや投資家が急増していることが、CNBCの報道からも明らかになっている。「トランプ・モニター」のようなアプリが登場するのも、時代の需要に沿った動きといえるだろう。

Trading.co.ukのギャレス・マンCEOは、自社のアプリを「影響分析ツール」と表現している。例えば「今からボーイング747便に搭乗する」といった株価とは無関係のTwitter投稿にはシステムが反応しないが、株価や国に関する投稿には警告が発せられるという仕組みだ。

英FinTech投資スタートアップ、Digital Fintechの傘下であるTrading.co.ukは、金融プラットフォームを提供している。世界で唯一のデジタル・コントラクトによるビック・データ分析エンジンを採用することで、より高度な分析を実現した画期的ツールが好評だ。

トランプ大統領のTwitterで株価が大きな影響を受けた企業は数知れない。ボーイング、フォード、ソフトバンク、ユナイテッド・テクノロジーズ、ゼネラルモーターズなど、トランプ大統領の投稿が企業は勿論、投資家にとっても一喜一憂の種になっていることは疑う余地がない。アプリひとつで冷や汗をかく瞬間が最低限に抑えられるのであれば、利用価値は十分にあるだろう。( FinTech online編集部

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