ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)が低金利に打ち勝つ戦略コンペティション「オープン・タレント・アイデアズ」を開催中だ。
世界的な低金利政策傾向において、銀行と顧客に利益を生みだす革命的なソリューションを公募するもので、優勝者には賞金1万ユーロ(約121万円)が贈られる。
即戦力となる若い才能を発掘するコンペティション
大手銀行や中央銀行によるFinTechプロジェクトは世界各国で盛りあがりを見せており、スタートアップを支援すると同時に新たな才能を発掘する意図で、コンテスト形式の戦略も今後ますます増えていくものと予想される。
BBVAのウェブサイトに掲載された公募情報によると、応募受付期間は2月13日から3月31日。5月12日にファイナリストが発表され、6月5日から7日まで審査委員会に向けたプレゼンテーションが開催され、最終日に優勝者が決定する。
アイデアをまとめたPDFファイル、ビデオ、ポッドキャストなどで、 ウェブサイト をとおして世界中から応募可能。
このコンテストはBBVAが主催する「オープン・イノベーション・ユニバース」の一環だ。BBVAは組織規模で段階を追ったデジタル改革を進行させており、Simple、アトム銀行といったオルタナ銀行を精力的に買収しているほか、昨年は米テキサス州ダラスの「BBVA クリエーション・センター」開発を発表している。
PwC(プライス・ウォーターハウス・クーパース)が昨年、世界46カ国、544人の銀行員を対象に実施した調査によると、「96%がFinTechの脅威が今年本格化する」と感じており、67%が「FinTechの跳躍により銀行の利幅が縮小する」と予想している。
生存競争の手段としてスタートアップとの提携に取り組む大手が急増しているが、即戦力となる若い才能を発掘するという意味では、「オープン・タレント・アイデアズ」のような広範囲にわたるアプローチは非常に有効といえるだろう。( FinTech online編集部 )
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