Microsoft AzureとKPMGが提携し、ニューヨーク、フランクフルト、シンガポールにブロックチェーン・ワークスペース「Blockchain Nodes」を開設する。
ブロックチェーン技術で顧客の事業を簡潔化し、産業リーダーとしての地位を維持に向けた革命的なソリューション提供を目指す。大手国際企業のFinTech ハブ開設が相次ぐ中、期待の大型ハブとなりそうだ。
Azureのハイブリッド・クラウドと「BaaS」が基盤
両社の提携関係は2015年以降、データ分析、クラウド・トランスフォーメーションおよびコンプライアンス(CTC)、ビジネス・ソリューションといった分野におよんでいる。
2月8日、KPMGは自社ウェブサイト上で、新たにブロックチェーン・ワークスペースに共同着手すると発表。特に金融アプリケーションにおけるブロックチェーン技術の可能性を探索する。
Blockchain Nodesは手始めにフランクフルトとシンガポールにオープンし、将来的にニューヨークへの拡大も視野にいれている。顧客と直接ブロックチェーン研究・開発に取りこむ場として、その役割が果たす重要性に期待が寄せられている。
ヘルスケアや公的機関向けのビジネスモデルなどに、ブロックチェーン技術を活かせる可能性が一例に、幅広い産業にプロトタイプ・ソリューション開発を広げていくことが目標だ。
KPMGのデジタル・レジャー・サービシズの国際および米部門責任者、イーモン・マグワイア氏は、「これまでKPMGが培ったノウハウとブロックチェーン技術を組み合わせることで、顧客の戦略目標達成に貢献したい」とコメント。
Microsoftのハイブリッド・クラウド・プラットフォーム「Azure」と、「ブロックチェーン・アズ・ア・サービス(BaaS)」を基盤にした、大型ブロックチェーン・ハブの誕生に、FinTech周辺事情がますます騒がしくなりそうだ。( FinTech online編集部 )
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