独ダイムラーの金融子会社、ダイムラー・ファイナンシャル・サービシズが史上初の自動車ローン比較アプリ「AutoGravity」を開発した。
欲しい車の取り扱いディーラーから自動車ローンまで、リアルタイムで楽々探しだすことができる画期的なデジタル・セールス・プラットフォームだ。昨年のテスト運転からすでに米国で15万人にダウンロードされている。
「デジタル・オート・ファイナンス革命」ローン比較アプリ、自動車共有サービス
デジタル・ファイナンスとモバイルサービスを新たな戦略に掲げるダイムラー・ファイナンシャルは、2015年にカリフォルニアのスタートアップ、AutoGravityに投資。2016年中頃からメルセデスベンツ・ファイナンシャル・サービシズと提携し、デジタル・ファイナンシャル・プラットフォームを試験的に運行していた。
透明性・利便性・公平性を求める消費者の需要とぴったり一致した「AutoGravity」は、試験運転中であったにも関わらず利用者が殺到。スマホにダウンロード後、欲しい車を選択するだけで、ディーラー探しからローン比較まで自動的に画面に表示してくれる優れ者だ。
現在は米国のiOS、Android、ウェブのみに対応しているが、将来的に利用地域が拡大される可能性は十分期待できる。
ダイムラー・ファイナンシャルは2008年、自動車共有サービス「car2go」を開始。1時間単位で気軽に利用可能なレンタカーという発想がうけ、瞬く間に欧米の大都市を中心に200万人以上から利用される大人気サービスに成長を遂げた。
こうした自動車共有環境が整備されるにつれ、かつては個人・企業の所有物であった自動車という存在意義が変化を遂げ始めているのは事実だ。しかし個人の自動車を所有したいという需要もまだまだ高い。AutoGravityのような革命的アプリによって、消費者の生活をより快適に向上していくはずだ。( FinTech online編集部 )
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