日本経済新聞の集計によると2016年4-12月期の上場企業の経常利益は前年同期比で5%程度の減益となりましたが、4-9月期の二桁減益からは減益幅が縮小しました。そして中間時点で小幅な減益予想だった通期の見通しも小幅な増益予想となっています。こうしたなか今期に最高益を見込む3月決算企業も少なくなく、投資のヒントでは何度かに渡って最高益更新銘柄を取り上げてきました。

その一方で会社予想の営業利益は最高益予想でなくても、コンセンサス予想が最高益予想で、マーケットで最高益が期待されている銘柄も幾つかあります。そこで今回はそうした銘柄をピックアップしてみました。

例えば鹿島 <1812> の会社予想の営業利益は1992年3月期の最高益に届かない見込みですが、コンセンサス予想ではそれを上回って25年ぶりに最高益を更新する見通しとなっています。

◆会社予想は最高益予想でないものの、コンセンサス予想が最高益予想となっている主な銘柄

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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