新潟県に地盤を持つ地方銀行である第四銀行 <8324> と北越銀行の二行が、経営統合の方向で最終調整に入ったことが3月16 日、分かった。週刊ダイヤモンドが報じたところによると、2018年春にも持ち株会社を設立して、将来的には合併を目指すという。17日時点では両行共に公式に統合を認めるコメントは出していない。

統合で10位台に

第四銀行は県内最大手の地方銀行で、従業員はおよそ2300人、総資産額はおよそ5兆4000億円(16年9月30日現在)。北越銀行は従業員1500人を抱え、2兆4000億円余りの資産を保有している(16年3月31日現在)。統合が実現すれば、連結総資産額は単純な合算でおよそ8.2兆円。全国の地銀、グループの中でも10位台の大型の銀行グループが誕生することとなる。

同じ都道府県内に基盤を持つ地方銀行の統合といえば、今月3日に大阪府の地銀で三井住友ファイナンシャルグループ(FG)傘下の関西アーバン銀行と、みなと銀行。そしてりそなホールディングス(HG)傘下の近畿大阪銀行の3行が統合する見通しを発表したばかり。

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