医薬製造販売を手掛けるジェクスと日本家族計画協会が共同実施した性交渉に関する調査「ジャパン・セックスサーベイ2017」がまとまり、直近1年間の性交渉経験割合は男性で63.2%、女性で54.8%であることが分かった。30代男性にフォーカスしてみると、今までの人生で性交渉経験がある割合は81.3%であり、約2割は未経験であることが判明した。

また直近1年間の性交渉経験割合は73.5%が「あり」と答え、26.5%は「なし」と答えている。同世代の女性では74.7%が「あり」と答えているので、若干ながら割合は低いと言えるだろう。

調査は2016年10月末にネットで行われ、全国の20歳から69歳までの男女計5029人分が対象。

性交渉の目的――愛情表現、子作り、義務感など

直近1年間の性交渉割合を見てみると、週2回以上は11.2%、週1回は14.4%、月2~3回は19.9%、月1回は12.8%、年数回程度は15.4%となっている。「週2回以上」の割合は性別・年齢別での統計結果において最高だ。

直近1年間での性交渉の実態はこのとおりである。男性全体と比べると経験割合は高い方に属しており、性交渉にも貪欲であることがうかがえるだろう。

同調査では「なぜ性交渉をするのか」という目的についても結果を報告している。この項目は12個から3つまでを選ぶ選択方式となっており、項目には「愛情表現」「コミュニケーション」「やすらぎ」「子作り」「性的快楽」「ストレス解消」「義務」などが挙げられている。

この性交渉の目的は男女で大きく異なっている。男性で言うと最大の理由は「性的な快楽のため」であり、全体で69.2%も当てはまっている。ちなみに女性の場合は全体で27.2%と、男性の半分以下になった。

一方で女性の目的で言うと「愛情を表現するため」となっており、これが全体で62.5%となっている。この目的は男性でも高く、60.2%がこの目的を挙げている。だが「性的快楽」と比べると、「愛情表現」の目的は低い結果となった。

この性交渉の目的で言えば30代男性でも同様の傾向が見て取れる。一番高くなった目的は「性的快楽」の69.3%であり、2番目が「愛情表現」の57.1%である。3番目には「コミュニケーション」が42.6%と続き、「子作り」「安らぎ」「ストレス解消」と続いた。

性交渉をするにあたっては、ある程度明確な目的があることが分かった。ただし男女間では目的に大きな差が見られ、必ずしもそうとは言い切れないが男性は「性的快楽のため」と自分自身のために性交渉に臨んでいることがうかがえるだろう。