先日の投資のヒントでは第1四半期、第2四半期(3ヵ月間)と2四半期続けて減益だったにも関わらず第3四半期(3ヵ月間)が増益となった結果、9ヵ月間累計の営業利益も増益に転じた銘柄を取り上げました。

今回は反対に第1四半期、第2四半期と2四半期続けて増益だったにも関わらず第3四半期が減益となった結果、9ヵ月間累計の営業利益も減益に転じた銘柄をピックアップしてみました。

こうした銘柄では営業利益が減益に転じたことで決算発表直後に株価が大きく下落するケースが目立ちましたが、その後持ち直すものもみられます。

例えば第3四半期が50%近い大幅な減益となったことで9ヵ月間累計の営業利益も8%余りの減益に転じたブラザー工業 <6448> では決算発表翌日こそ株価が急落しましたが、その後の相次ぐ投資判断や目標株価の引き上げを受けて株価は持ち直し、この21日に昨年来高値を更新しています。

◆第3四半期に減益に転じ第3四半期累計9ヵ月間の営業利益も減益に転じた主な銘柄

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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