政府は日銀審議委員に、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの片岡剛士氏と三菱東京UFJ銀行取締役常勤監査等委員の鈴木人司氏を充てる人事案を国会へ提出した。片岡氏は金融緩和を支持する「リフレ派」として知られており、日銀政策委員会の議論への影響が注目される。

日銀審議委員とは?

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(写真=PIXTA)

日銀審議委員は日銀政策委員会のメンバーであり、衆参両院の承認を得て、内閣が承認する。任期は5年で常勤となる。日銀政策委員会は日銀の最高意思決定機関であり、6人の審議委員と総裁、2人の副総裁の計9人で構成されている。金融政策決定会合ではメンバーの多数決によって金融政策が決められる。

今回の人事案は7月23日の任期満了をもって退任する木内登英氏、佐藤健裕氏の後任となり、今後衆参両院の同意を得た後、任命される予定である。その後9月20、21日の金融政策決定会合から参加する事となる。

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