先月からスタートした小売り企業を中心とした2月決算企業の本決算発表も終わりましたが、その2月決算企業の決算を集計してみると前期は5%余りの営業増益となり、多くの企業が増益を確保しています。しかし、決算を四半期(3ヵ月)ごとにみてみると1年を通して好調を維持し今期も増益が見込まれる銘柄はそれほど多くありません。

そこで今回は前期に第1四半期から第4四半期まで各四半期とも増益を確保し、今期も増益が見込まれている2月決算銘柄をピックアップしてみました。

例えば前期に各四半期とも二桁の増益を確保したエスフード <2292> では、今期も1割近い増益が予想されています。また、前期に1年を通して高い増益を続けたエスクロー・エージェント・ジャパン <6093> でも今期に3割を超す大幅な増益が見込まれています。

◆前期に各四半期が増益を確保し今期も増益が見込まれる2月決算銘柄

もう一つのヒント

◆明日の決算発表スケジュールは

安川電機 <6506> を皮切りにスタートした3月決算企業の本決算発表が今週から本格化していますが、明日は決算発表企業が一気に増加します。そうしたなかで明日はコマツ <6301> やファナック <6954> 、任天堂 <7974> )、NTTドコモ <9437> などが決算を発表する予定です。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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