先月20日の安川電機 <6506> を皮切りにスタートした3月決算企業の本決算発表も今週に入りピークを迎えています。連日数多くの企業が決算を発表しており、昨日と一昨日だけでも700社を上回る企業が決算を発表しました。そこで今回はTOPIX500採用の3月決算企業を対象に5月10日と11日の決算を集計してみました。

それをみると引き続き市場予想を下回る保守的な会社予想が目立ちますが、そうした銘柄のなかにも決算後に株価が上昇する銘柄が幾つかみられます。

例えば10日の取引終了後に決算を発表したトヨタ <7203> の営業利益の今期見通しは市場予想を大きく下回る内容でしたが、翌日の株価は小幅に上昇して取引を終えています。また、会社予想が市場予想に届かなかったテルモ <4543> や三井金属鉱業 <5706> 、太陽誘電 <6967> などでも決算後に株価が上昇しています。

◆決算集計(5月10-11日発表分)

◆決算集計(5月10-11日発表分)2

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◆決算集計(5月10-11日発表分)6

もう一つのヒント

◆週明けの決算発表スケジュールは

3月期決算銘柄の本決算発表も本日がピークとなりますが、週明けもまだ多くの決算発表が予定されています。15日は日本郵政グループ3社に加え、メガバンクなどが決算を発表する予定です。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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