日本経済新聞の集計によると上場企業の2017年3月期の決算は急ピッチで進んだ円高の影響で売上高が前の期に比べ減収となったものの、2年ぶりに増益となりました。

しかし、こうしたなかで増益を確保した企業でもその決算を四半期ごとにみると、4四半期全てが増益だった企業とそうでない企業に分かれます。そこで今回は前期に4四半期全てが増益だった3月決算銘柄を取り上げてみました。

そして今回はそうした銘柄のなかから2割以上の高い増益を一年を通して続けた銘柄をピックアップしています。

例えば清水建設 <1803> では第1四半期(4-6月期)に前年同期比で3割近い増益だったものが第4四半期(1-3月期)に5割近い増益まで上昇し、通期では3割を超す増益を確保しています。また、一年を通して4割前後の増益が続いた古河電気工業 <5801> の株価は昨年の9月以降上昇トレンドが続いています。

◆第1四半期から第4四半期まで2割以上の増益を続けた3月決算銘柄

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

【関連リンク マネックス証券より】
日経平均2万円回復
日経平均は2万円を挟んで売り買い交錯 8日に集中するリスク・イベントを警戒
邦銀の今期見通し:一部の成長分野と高配当銘柄にフォーカス
第23回 NISA失効の危機?改めて考えるマイナンバー制
米国雇用統計プレビュー:グローバルなインフレ減速を反転させるには不十分