日本経済新聞の集計によると上場企業の2017年3月期の決算は急ピッチで進んだ円高の影響で売上高が前の期に比べ減収となったものの、2年ぶりに増益となりました。こうしたなか第3四半期時点では減益を見込みながら、終わってみれば増益で着地した銘柄もみられます。
そこで今回は第3四半期時点で二桁の大幅減益予想だったものの、結果は増益となった3月決算銘柄をピックアップしてみました。
そのなかには第3四半期時点で二桁の減益予想だったにも関わらず二桁の大幅増益で着地した銘柄も幾つかみられます。
例えばピーエス三菱 <1871> では第3四半期時点で2割を超す減益を予想していましたが、結果は3割近い増益となっています。また、一桁の増益に止まったものの、ニチユ三菱フォークリフト <7105> では、第3四半期に見通しを減益予想に下方修正しながら大きく上振れて増益で着地しています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券
シニア・マーケットアナリスト
【関連リンク マネックス証券より】
・
日経平均2万円回復
・
FOMCメンバーの経済・金利見通しの変化やバランスシート縮小の示唆に注目。先週末急落した米国ハイテク株が切り返せるかも大きな焦点
・
邦銀の今期見通し:一部の成長分野と高配当銘柄にフォーカス
・
第24回 銀行預金1000兆円突破。問われる企業の投資姿勢
・
米国雇用統計プレビュー:グローバルなインフレ減速を反転させるには不十分