先月からスタートした小売り企業を中心とした2月決算銘柄の第1四半期決算発表では営業減益となり冴えないものも目立ちます。
例えば為替が円安となった影響もあってニトリホールディングス <9843> の第1四半期の営業利益は前年同期比5.6％減となり、決算発表翌日の株価は7％近い大幅下落となりました。また、しまむら <8227> の営業利益も二桁の減益となり、決算発表翌日の株価は一時3％以上下げる場面がありました。
こうしたなか今週も2月決算企業の決算発表が続きます。明日11日にはポプラ <7601> やユニー・ファミリーマートホールディングス <8028> といったコンビニなどが決算発表を予定しているほか、12日にはコメダホールディングス <3543> やリンガーハット <8200> などが、さらに13日には松屋 <8237> などが決算を発表する予定です。
もう一つのヒント
◆8月決算銘柄の決算発表スケジュールは
2月決算銘柄の第1四半期決算発表と並行して8月決算銘柄の第3四半期決算も行われていますが、今週は11日にビックカメラ <3048> やサイゼリヤ <7581> などが、そして13日にはファーストリテイリング <9983> などが決算発表を予定しています。
金山敏之(かなやま･としゆき)
マネックス証券
シニア･マｰケットアナリスト
【関連リンク マネックス証券より】
・
世界的な金利上昇による円安＆景況感改善 日本株上昇のきっかけに
・
イエレンFRB議長の半期議会証言と米CPIに注目 場合によっては円高に巻き戻るリスクにも警戒
・
米国金融機関の財務改善で還元期待、規制緩和の進捗に期待：米大手行に改めて強気
・
2017年6月米国雇用統計サマリー
・
過去10年、7月にすべて上昇した銘柄は？
