先月からスタートした小売り企業を中心とした2月決算銘柄の第1四半期決算発表も今月中には終わりましたが、なかには減益決算となるなど冴えないものもみられました。

例えば為替が円安となった影響もあってニトリホールディングス <9843> の第1四半期の経常利益は前年同期比で6%減益となっています。しかし、減益となったものの上期会社予想に対する進捗率は5割を上回っており、最高益更新に向けて順調なスタートを切ったともいえます。

そのためかニトリホールディングスの目標株価コンセンサスは先週末の株価を15%近く上回ります。そこで今回は最高益更新が予想される2月決算銘柄のなかから目標株価コンセンサスが先週末の株価を5%以上上回り上値余地のありそうなものをピックアップしてみました。

例えばニトリホールディングスのほかにも6年ぶりの最高益更新が予想されているDCMホールディングス <3050> では目標株価コンセンサスが先週末の株価を3割以上上回っています。

◆目標株価コンセンサスが株価を5%以上上回る最高益更新予想の2月決算銘柄

もう一つのヒント

◆明日と明後日の決算発表スケジュール

3月決算企業の第1四半期決算発表が今週から本格化します。明日と明後日はまだまだ決算発表を行う企業は多くありませんが、それでも明日は信越化学工業 <4063> などが、そして明後日はアドバンテスト <6857> や日本電産 <6594> 、任天堂 <7974> などマーケットでの関心が高い企業が決算を発表する予定です。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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