先月下旬からスタートした3月決算企業の第1四半期の決算発表が先週から本格化していますが、一足早く決算を発表した銘柄ではアナリストによる業績や目標株価の見直しもある程度進んだと思われます。

そこで今回は先月の20日から26日に決算を発表したTOPIX500採用の3月期決算銘柄を対象に決算後に2社以上から目標株価の引き上げがあったもの(足元の株価を上回るもののみ対象)をピックアップしてみました。

そのなかでも目標株価の引き上げが目立つのが、市場予想を上回る第1四半期決算を発表した信越化学工業 <4063> や好調な第1四半期決算を受けて業績予想を上方修正した日本電産 <6594> で、決算発表後に6社が目標株価を引き上げています。また、安川電機 <6506> でも5社が目標株価を引き上げたほか、三菱自動車工業 <7211> と任天堂 <7974> では4社が目標株価を引き上げています。

◆決算発表後に2社以上が目標株価を引き上げた銘柄

もう一つのヒント

◆週明けの決算発表スケジュールは

3月決算企業の第1四半期決算発表が本格化していますが、来週も多くの企業が決算発表を予定しています。週明けも大成建設 <1801> や鹿島 <1812> といった大手ゼネコンに加え、東レ <3402> やソフトバンクグループ <9984> などが決算を発表する予定です。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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