地球温暖化は、日本アクアの業績に影響するか

「アクアフォーム」は、従来の断熱材と比べて、環境にやさしい4つの特徴があります。1つは、環境に悪影響を与えるフロンガスや人体に影響のあるホルムアルデヒトを発生させないという事。2つめは、換気に優れているという所です。隙間なく断熱を行い、換気する空気の通り道を確保することで、気密性と換気性を保っています。3つめは、気密性があるので、防音性があるという事。4つめは劣化しにくい素材を使っているので、長期間安定して性能を保っていける事が利点としてあげられています。

今後もさらに温暖化や最近の異常気象の変化に対応する家が必要になってきており、今後も需要は高まる事が予想されますが、住宅関連では日本の人口減少による住宅建築の減少や核家族等などで注文住宅等の受注が減っていく懸念があります。


桧家グループとしての日本アクアの今後

日本アクアは、桧家グループの連結子会社であり、グループ会社の中では、断熱事業に特化した会社という位置づけになっています。日本アクアにとって桧家グループの存在は、多少影響をうけると思われますが、日本アクアの売上高に占める、桧家グループの依存度は1割程度といわれていますので、そんなに大きい影響はないと思われます。また、経営や取引の独立性は保っている為、今後断熱材だけでない総合的なエコ住宅の提案等など事業を拡げていく事も行っているようです。

ただ、桧家グループが大株主なので、影響が全くないという訳ではないのですが、今後日本アクアだけでなくグループ全体の動向にも注視していく必要がありそうです。桧家グループのマーケットシェアがあがってくれば、日本アクアの需要も高まるので、相乗効果が見込まれます。今後も住宅需要が堅調に推移していく中で、省エネ、環境にやさしいとりくみを行っている企業は今後も活躍が期待できそうです。

Photo by : Nippon Aqua