スクウェア・エニックス・ホールディングス(以下、スクエニHD) <9684> が発売したドラゴンクエスト・シリーズの最新作「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」の加熱ぶりが凄い。往年のドラクエファンからも「過去最高傑作では?」という感想も上がっているほどだ。
最近ではコンテンツの面白さはツイッターなどですぐに伝わるため、ドラクエをやったことはないけどツイートを見て「試してみたい」という人も増えるのではないだろうか。
ドラクエ人気と同時にスクエニHDの株価も上昇を見せている。同社の業績および、株価動向を最新のニュースと合わせてお伝えしていこう。
人気タイトル 据え置き型へと回帰
スクエニHDの人気作品といえば、スクウェアの「ファイナルファンタジーシリーズ」とエニックスの「ドラゴンクエストシリーズ」だ。もともと、スクエアとエニックスが合併した際にもこの2大人気作品が競合関係になく、互いの利益がそれぞれ独立して企業の利益へと貢献してくれることを期待して合併されたという経緯がある。
最近では、ファイナルファンタジー14やドラゴンクエスト10がオンラインゲームとしての側面を持ち、新路線へと進んでいた感があった。特にドランゴクエストはシリーズ初のオンライン化ということもあり、往年のコアなファンからは一部失望があったようだ。
ここへきてファイナルファンタジー15、ドラゴンクエスト11共にプレステ4や3DSといった据え置き・ポータブル型のゲーム機へと場を移したことで、元々のコアなファンを呼び戻そうという戦略が見え隠れする。
ドラクエ11に至っては、ゲームと抱きかかえでプレステ4や3DSを限定仕様で販売するなど、どちらかといえば30代のある程度お金を自由に使える層狙いで販売を考えている模様だ。
こうした試みによる業績への貢献はのちのち見えてくるとして、最近のスクエニHDの業績動向を確認してみたい。