3月決算企業の第1四半期決算発表も終わりましたが、第1四半期ということもあって通期の業績予想を上方修正する企業はあまり多くありませんでした。しかし、通期予想を据え置いた企業のなかには第1四半期の実績が市場予想を大きく上回ったものもみられます。

そこで今回は7月中に決算を発表した3月決算企業を対象に通期予想を据え置いたもののなかから第1四半期の営業利益が市場予想を2割以上上回った銘柄をピックアップしてみました。

こうした銘柄では第1四半期の実績が市場予想を大きく上回っただけに決算発表直後に株価が大きく上昇するものも多く、オムロン <6645> やリコー <7752> 、山九 <9065> などでは株価が水準を切り上げています。また、コマツ <6301> や日立 <6501> 、日東電工 <6988> などでは決算後に目標株価の引き上げが相次いでいます。

◆通期予想は据え置きながら第1四半期の実績がコンセンサス予想を2割以上上回った主な銘柄

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

【関連リンク マネックス証券より】
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