皆さんはネットフリックスという企業をご存じですか?オンラインDVDのレンタルを行う企業ですが、これまで米国のメディア業界をはじめとした、さまざまな業界の流れを変えた米国企業です。日本に参入すれば、間違いなく日本の業界の縮図を変える力を持つネットフリックス。世界各国で4,000万人もの利用者を持つその事業展開や経営戦略に迫ります。


ネットフリックスとは

1997年に設立されたネットフリックス。当初は、郵送によるDVDのレンタル業からスタートしました。設立当初はレンタル枚数に応じた利用料を徴収する仕組みでしたが、1999年からは月額制がスタート。レンタル本数に制限がないことや、返却日を設けないというスタイルが功を奏し、月額制開始からわずか1年間で、20万人近いユーザーを獲得することとなります。今では日本でも見られる郵送によるDVDの返却ですが、当時の米国では先駆け的な方法であったこと、そしてお値ごろな月額利用料でいくらでもDVDをレンタルできることなども大きな魅力でした。

こうしてウォルマートなどの競合他社を退け、米国のオンラインDVDレンタル業界で1位の座を強固にしたネットフリックスは、2007年からはストリーミング配信を開始。さらに独自に番組を制作するなど、今までオンラインDVD業界にはなかった新たな手法を採用していきます。2010年からはカナダやヨーロッパなどに進出し、世界規模で順調に成長を続けています。