先月下旬からスタートした3月決算企業の第1四半期の決算発表も今月中旬に終わりました。したがって7月中に決算を発表した銘柄ではアナリストによる業績や目標株価の見直しもずいぶんと進んだと思われます。

そこで今回は7月中に決算を発表したTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に会社予想が据え置きになったにも関わらずコンセンサス予想が決算後に5%以上上昇したものをピックアップしてみました。

そのなかで決算後にコンセンサス予想が1割以上上昇したのがJSR <4185> と日立建機 <6305> 、オムロン <6645> 、日東電工 <6988> 、三菱自動車工業 <7211> 、川崎汽船 <9107> で、JSRやオムロンではコンセンサス予想が上昇したことで会社予想とのかい離が18%余りまで広がっています。また、コンセンサス予想が7%超上昇した任天堂 <7974> ではコンセンサス予想が会社予想の2倍以上の水準となっています。

◆会社予想は据え置きながらコンセンサス予想が決算後に5%以上上昇した主な銘柄

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

【関連リンク マネックス証券より】
北朝鮮リスク再燃 秋相場・波乱への対処法
ジャクソンホールが終わっても不安材料目白押し 相場の膠着感は継続か
世界の債務膨張: 高リスク債の動きを注視
第29回 ”投資女子”活躍社会へ
過去10年の9月の好パフォーマンス銘柄は?