3月決算企業の第1四半期決算発表も終わりましたが、第1四半期ということもあって通期の業績予想を上方修正する企業はあまり多くありませんでした。しかし、通期予想を据え置いた企業のなかには第1四半期の実績が市場予想を大きく上回ったものもみられます。

そこで今回は8月に入って決算を発表した3月決算企業を対象に通期予想を据え置いたもののなかから第1四半期の営業利益が市場予想を2割以上上回った銘柄をピックアップしてみました。

そしてこうした銘柄のなかには第1四半期の実績が市場予想を大きく上回ったことで決算発表後に株価が大きく水準を切り上げたものもみられます。例えばデンカ <4061> は決算発表前に比べ株価が2割近く上昇したほか、日本新薬 <4516> や住友金属鉱山 <5713> 、スズキ <7269> 、ANAホールディングス <9202> でも株価が1割前後水準を切り上げています。

◆通期予想は据え置きながら第1四半期の実績がコンセンサス予想を2割以上上回った主な銘柄

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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