3月決算企業の第1四半期決算発表も先月中旬に終わりましたが、日本経済新聞の集計によるとこの第1四半期は上場企業の約7割が増益を確保し、2割を超す経常増益となったようです。そしてこのように好調な決算となるなかで通期の業績予想を第1四半期から上方修正する企業も少なからずみられましたが、そうした銘柄のなかには上方修正が物足りなくみえるものもあります。

そこで今回は上方修正に踏み切った3月決算銘柄のなかから上方修正後の会社予想とコンセンサス予想が10%以上かい離している銘柄をピックアップしてみました。

例えば上方修正で一桁の増益予想が二桁の増益予想となったファナック <6954> ですが、それでも上方修正後の会社予想とコンセンサス予想は15%近くかい離しています。また、減益予想が増益予想となった古河電気工業 <5801> でも会社予想とコンセンサス予想が10%かい離しています。

◆コンセンサス予想が上方修正後の会社予想を1割以上上回る主な銘柄

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

【関連リンク マネックス証券より】
危機は去ったのか?
国連安保理決議の行方が最大の注目点 リスク回避の円高が進みやすく上値の重い展開か
高配当・邦銀大手行の見通し
ECBは金融政策を維持:何を心配しているのか
リーマン・ショック後に一番あがっている指数とは? ~好業績の割安銘柄をご紹介~